【第7回サス研(サステナビリティ研究会)のご案内】

 今回は、レスポンスアビリティの足立さん、ジェトロの酒向さんの2名の方に  お話しいただき、参加者で質疑やディスカッションをしようと思います。

≪日時&場所≫ 2007年11月27日(火)
           世界銀行情報センター(PIC東京)
           東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル1階(ロビー)        
           http://www.worldbank.org/ptokyo
 
【勉強会】
18:30~19:30

「アジアにおけるCSR 〜その特徴とこれから〜」

スピーカー:株式会社レスポンスアビリティ 代表取締役 足立直樹さん

CSRという共通の言葉を用いながらも、日本と海外でCSRの内容は大きく異なっています。 日本の企業や援助機関にとっても関係が深いアジア諸国では、CSRとして何が議論され、 何が取り組まれているのでしょうか。また、それは今後どこに向かっていくのでしょうか。

中国、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナムなどにおける、欧米企業、地元企業、 日本企業の動きに加えて、海外の援助機関の活動なども紹介いただきます。 参考文献: 演者も参加したアジアにおけるCSR調査の報告書類が、 以下URLからダウンロード、もしくは閲覧できます。 http://www.gef.or.jp/activity/economy/csr/index.html

株式会社レスポンスアビリティは、持続可能な社会の構築に貢献する、 社会から信頼される企業を支援するコンサルティング会社です。 主な業務として企業による生物多様性保全の推進、CSR調達など サプライチェーンマネジメントの推進、アジアにおけるCSRの展開などを中心に、 CSRに関わる様々な課題の解決を支援されています。 http://www.responseability.jp/

19:30~20:00

「インド企業のCSR活動事例(Qtrend社:ファブリック製品)
~インド南部タミルナドゥ州にて現在行なわれている民間企業とNGOとの協力について~」

スピーカー:日本貿易振興機構(JETRO) 酒向 奈穂子さん

インド企業のCSR活動やその背景となった社会運動とNGO、 ジェトロの支援についてお話いただきます。インド南部のタミルナドゥ州では、 男女格差や貧困問題がありその問題解決のために、 「都市の快適な生活を農村に住む人々へ (PURA: Providing Urban amenities in Rural Areas)」という社会運動を アブドゥル・カラム元印大統領が提唱しました。

この運動の一環で、農村女性の自立を支援するために、 POWER(Periyar Organization for Women Empowerment andRenaissance) というNGOが設立されました。 ジェトロでは、コミュニティを上げたこの活動を支援し、女性が所得を稼げるようにするため、 ファブリックを使ったインテリア製品の開発を支援しました。

インテリア製品の開発のために民間企業の技術的なノウハウが必要なため、 Qtrend社に協力を要請しました。Qtrend社が綿布生地をNGOに提供し、 NGOの女性がそれから製品を製作し、共同で立ち上げた新会社を窓口として売る、 というサイクルができています。

Qtend社は、CSRという観点を持って事業に協力しているかはわかりませんが、 生地を提供し、会社の人材が不足した場合に、農村女性に手伝ってもらうというメ リットが受けられ、女性も技術を学び、所得を稼ぐ手段となるとので、 両者のメリットがい一致しています。

【懇親会】20:30~       場所は当日ご案内します。

ご出席の方は、【11月26日(月)迄】に関までご回答願います。